【これから旬】栗

栗の歴史は非常に古く、縄文時代まで遡ります。
1万年近く前から人類に食べられていたことがわかっており、栗は栄養価が高く、古くから貴重な栄養源として重宝されていたことが窺えます。

栗には豊富な炭水化物が含まれ、そのエネルギーは５〜６粒程度でご飯１杯分に相当すると言われています。
その他にも、疲労回復につながるビタミンB1や、血圧や塩分濃度の調節に不可欠なカリウム、ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。
特に栗に含まれるビタミンCは特殊で、通常ビタミンCは熱に弱く、比較的摂取前に失われやすいビタミンですが、栗に含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくく、蒸したりしてもしっかりとビタミンCを摂取することができます。

他にも免疫力アップや、抗酸化作用、身体の生成に不可欠な葉酸が含まれているなど、万能食に近い豊富な栄養源です。
ただ、脂質や食物繊維など、適量の摂取が望ましい栄養素も豊富なので、栗ばかり食べていれば良いという訳ではないです。
色々な食材で食卓を彩りつつ、秋の味覚である栗を取り入れて、この時期だけの、彩りのある食事をお楽しみください。

NachuRa
pâtissier 羽佐田雄飛