ナッツのプチ解説
栄養価か高くて、近年とても注目されているナッツ類。
質の良いタンパク質やビタミン・ミネラルも豊富で、含まれる脂質も質の良いものです。
そのため、ヴィーガンの方には必需の食材といえます。
そんなナッツ類の中から、お菓子作りでよく使用されるものをピックアップしてそれぞれの特性について見ていきたいと思います。
アーモンド
アーモンドに含まれるビタミンEは、抗酸化作用があり、美容にも良いです。
食物繊維やミネラル類も豊富なので、積極的に取っていきたいナッツです。
くるみ
オメガ3という単語を聞いたことがある方も多いと思います。
n-3系脂肪酸というものなのですが、α-リノレン酸、EPA、DHAといったものです。EPAやDHAが魚類に多く含まれているのは有名ですね。
その二つの仲間であるα-リノレン酸がくるみには多く含まれます。
血管を拡張させ、血液の流れをスムーズにする効果があるので、血圧を気にされている方におすすめのナッツです。
カシューナッツ
たんぱく質や、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富ですが、体内で合成できない、不飽和脂肪酸も豊富に含まれるナッツです。
マグネシウムや鉄も多く含まれ、この2つは特にヴィーガンの方に不足しがちなので、ペースト状にしたりして、料理に混ぜ込むのもおすすめです。
ピーナッツ
ピーナッツは実はナッツではなく、豆の仲間です。
不飽和脂肪酸であるオレイン酸や、体が正常に機能するのに欠かせない、必須脂肪酸であるリノール酸など、良質な脂質が多く含まれています。
夏の終わりからが旬で、日本人に馴染みの深いナッツでもあるので、ぜひ料理に取り入れてみてください。
ナッツを買うときに考えて欲しいこと
そして、ナッツを手に取るときは、産地を気にしてみてください。
そして、その産地が先進国でなければ、出来るだけオーガニックのものを選ぶことをお勧めします。
身体のこと、農薬のことももちろんそうですが、ナッツ類はフェアトレード問題に密接に関係しています。
ナッツ類、主にカシューナッツは、一つの木から取れる量が決して多くありません。市販されている価格というのは、日本人の感覚からすると、あり得ないのです。
では、なぜその価格で売られているのか。
オーガニックというのは、普通のものよりも価格は高額ですが、もしかしたらそれは、正規価格かもしれません。
普通の食品よりも、少し上乗せされたその価格は、健康志向という言葉以上に、たくさんの人の生活が乗っています。
少し余裕のあるときは、オーガニックの輸入製品を手に取ることをお勧めします。
NachuRa
pâtissier 羽佐田雄飛